会長挨拶
令和2年10月吉日
一般社団法人岐阜県助産師会
会長 加藤直子
日頃より、一般社団法人岐阜県助産師会にご理解ご協力をいただき、ありがとうございます。
令和2年度は、新型コロナウイルスへの対策により、事業計画・役員改正等、書面決議にて新体制をスタートする事となりました。私をはじめ、新メンバーも加わり、不慣れな部分もありますが、どうぞよろしく御願い申し上げます。
現在、わが国の助産師総数は33956名であり、そのうちの600名が岐阜県の助産師です。そして、岐阜県助産師会に入会している助産師は200名弱。少しずつ増加の傾向にあります。助産師の職能団体としては他に公益社団法人日本看護協会の三職能の一つとして助産師職能があります。岐阜県では公益社団法人岐阜県看護協会の中に位置づけられています。
岐阜県助産師会の助産師は、すべて自らの自由意思で入会しており、会員は、「助産所部会」「保健指導部会」「勤務部会」の三部会のいずれかに所属しています。「助産所部会」は分娩取り扱いをしている助産所の開設者等、「保健指導部会」は母乳相談、その他保健指導を中心とした業務を行っている助産所の開設者等、「勤務部会」は病院・診療所・教育機関・行政機関等に勤務している助産師になります。それぞれに各々の職場を越えた助産師間の交流や学びの機会があり、活動範囲も人間関係も広がります。
当ホームページの「岐阜県助産師会のあゆみ」をみていただくと、明治の初期から助産師(当時は産婆という名称)が妊産褥婦と新生児やその御家族に寄り添い、支援をしてきた事がわかります。地域に根ざした母子保健の専門職としての活動であり、当時から現在までも変わる事なく続いています。しかし、少子高齢化や地域の人間関係の希薄化等、社会の情勢は非常に変化しています。また、今年に入ってからは新型コロナウイルス禍によりリモート活動や自宅での巣ごもり等、人々の暮らし方の変化、また経済活動の衰退、介護や医療現場の混乱など、世の中のしくみが根底から変わろうとしています。加えて、地球温暖化の気候変動による自然災害も多発しており、問題山積です。
いつの時代もその時代が抱える問題はありますが、我々は、この令和の難局を知恵と工夫で乗り越えねばなりません。その為には、助産師自身のスキルをアップし、さまざまな分野の人々と連携をはかり、活動していく事が大切です。専門分野の研修はもちろんのこと、関連機関のさまざまな学習の場も活用し、地に足をつけた学びと実践をめざしていきましょう。