ごあいさつ
平成30年4月吉日
一般社団法人岐阜県助産師会
会長 河合昭子

 

 岐阜県助産師会は病院、クリニック、助産院、看護大学などの教育機関で働く者、また地域での自宅分娩や訪問ケアを専門とする者が自由意思で加入して組織されている職能団体です。

 岐阜県助産師会は、数年前から地域に密着した活動を展開しております。地域の母と子に寄り添い、妊娠・出産・子育への支援や、思春期から更年期に至る女性のライフサイクについて行政をはじめ、他職種の方と連携してその一歩を踏み出しています。現在当会として各務市、美濃加茂市、富加町、御嵩町から業務委託を受け、母と子の支援に関わる活動を展開しております。また30年度からは坂祝町、可児市、飛騨市とも連動した活動が始まろうとしています。その他地域のNPOとの契約でのベビーマッサージ教室や子育て相談事業、また古くから会員個人で幼稚園、小、中学校、等で「いのちの教育」を続けて活動している人もいます。

 少子高齢化や地域の人間関係の希薄化の中、子供の虐待等防止する観点から厚労省は平成29年4月には母子保健法を改正して「子育て包括支援センター」を法定化し、産後ケア事業を拡大するよう示しています。市町村の温度差はありますが、産褥入院、デイケア、1カ月健診、2週間健診への助成、またママサポート券の交付等として実現してきています。

 周産期メンタルヘルスの問題は、大きく変動するホルモンの内的要因の上に母としての新たな役割の習得への戸惑い、また夫婦・家族との関係性が関わって起きてくると言われています。母としての最初の課題は授乳です。病院、クリニックでの出産がほとんどの現在、社会構造の急速な変化に伴う核家族化や出産年齢の高齢化、ハイリスク妊婦の増加、また入院期間の短縮化や病院での混合病棟での困難さもある中で個々の母子に応えるケアが十分とは言い切れません。次の課題は、パートナー・親との関係性です。「親がそばにいれば大丈夫」という固定観念を外し、考えなければなりません。もちろんキーパーソンである夫との関係性にも目を向ける必要があります。子どもの誕生は夫婦にとって家族にとってこの上ない幸せな出来事です。しかし現実は子どもが生まれたら自然と幸せが待っている訳ではないのです。産後クライシスという状況がどの夫婦にも起こりうると想定して、予防プログラムなどお産を控えたご夫婦・ご家族に提供していくなどの活動が必要ではないかと考えています。

 地域の妊産婦さん、ご家族の方、私たち助産師は地域にいます。開業しているものも多くいます。ホームページよりアクセスしてぜひ声をかけてください。